食卓からはじまる住まいの元気 「ねばねば野菜の魅力」編

「スタミナがつく」と言われ、滋養強壮にイイ!と食べられてきたねばねば野菜。
ねばねばの主成分は、主に水溶性食物繊維。胃腸の働きを助け、粘膜を保護し、腸内の善玉菌を増やしてくれます。また暑い季節、食欲のない時にも喉越し良くスルスルと食べやすいので夏バテ、食欲不振解消にも役立ちます。

ねばねば野菜にはどのようなものがあるでしょう。

ねばねば野菜の種類

◉オクラ

原産地はアフリカ。旬が7月~9月のまさに夏の代表野菜。断面が五角形の品種が一般的だが、八角形や丸形の品種もあります。βカロテン、ビタミン類、カルシウムや鉄などのミネラルが豊富です。粘りはペクチン、ガラクタン、アラバンなどの水溶性食物繊維で整腸作用や血中コレステロールを減らす働きがあります。黄色の美しい花も見どころ。


◉モロヘイヤ

原産地は中近東、アフリカ。かつて重病を患ったエジプト王がモロヘイヤスープを食べて回復したという故事から、アラビア語で「王家の野菜」を意味するモロヘイヤと名付けられました。旬は夏。βカロテン、食物繊維、カルシウム、ビタミン類も豊富です。細かく刻むほどぬめりが出るのが特徴です。


◉ツルムラサキ

原産地は熱帯アジア。健康野菜として注目され、βカロテンやビタミンC、カルシウムが豊富です。味はほうれん草に似ていますが、火を通すとぬめりが出ます。火を通しすぎると臭みが出て歯ごたえも悪くなるので、さっと茹でる程度で。中国では「キクラゲ菜」と言われ、ナムルや炒めものに利用されます。


◉長いも

旬は秋。貯蔵力が強いため、夏でも出回ります。生で食べるとシャキシャキ、すりおろせばトロトロ、つなぎとしてふんわりと食感の違いを楽しめます。食物繊維、ビタミン類、カリウムが豊富です。また消化酵素ジアスターゼがたっぷり含まれており、昔から薬用食、強精食として重宝されています。
ジアスターゼは熱に弱いため、効率よく摂るには生食がオススメです。


 

以上、4種類のねばねば野菜を使ったレシピを紹介します。

ねばねば野菜のレシピ

 

★ ★ ★ ねばねばナムルの長いもそうめん ★ ★ ★

 

 


[材 料](2人分)


オクラ  3本


モロヘイヤ  1袋


ツルムラサキ  1/2袋(150g)


鶏ささみ  2本


長いも  300g


★ ごま油  大さじ1


★ しょうゆ  小さじ1


★ 塩  小さじ1/2


★ にんにく(すりおろし)  少々


梅干し  1個


めんつゆ(薄め)  適量


[作り方]


① オクラは塩(分量外)で板ずりし、茹でて小口切りにする。


② モロヘイヤとツルムラサキはさっと茹でて、水気を絞り、刻む。


③ 鶏ささみは茹でて細かく裂き、②と合わせ、★で調味する。


④ 長いもはせん切り用スライサーで細切りにし、水にさらす。(スライサーがなければ、縦に薄切りにしてから細切りにする)


⑤ 器に水気を切った④を盛り、③のナムル、①、梅干しをのせてめんつゆをかける。

 

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ねばねばパワーで暑い夏を元気に過ごしましょう。

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Profile

野菜ソムリエ プロ

藤岡いづみ

親子食育イベントの企画や食に関するセミナー、料理教室の講師、企業や公的機関とのコラボ企画など滋賀をフィールドに幅広く活躍中。

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