食卓からはじまる住まいの元気 「新生姜」編
初夏の旬の味「新生姜」のおはなし
香辛料や薬用として世界中で広く利用されている生姜。
一般的によく出回っているのは「ひね生姜」と呼ばれるもので、収穫して数ヶ月貯蔵してから出荷される根生姜です。繊維質が形成され、香り、辛味が強いのが特徴です。
一方、初夏に早掘りしてすぐに出荷されるのが「新生姜」。赤い茎の部分が付いているものです。色は白っぽく、繊維が柔らかくて、みずみずしさがあります。この時期だけ出回る新生姜を手に入れ、爽やかな辛味をお楽しみ下さい。
生姜の辛味成分は、ジンゲロンで体を温めて血行を良くする作用があり、冷え性の改善、内蔵の働きを高めるので体脂肪の燃焼促進にも働きます。冬だけでなく、冷房を使用する夏の冷えにも効果的です。
生姜を使ったオススメレシピをご紹介
新生姜は皮ごと千切りにして、サラダや混ぜご飯など生でもいただけますし、定番の甘酢漬け(ガリ)やはちみつ漬け、ジンジャーシロップ、佃煮などお好みのストックを作ってみてはいかがでしょうか。
「ジンジャーシロップ」
夏は炭酸水で割ってジンジャエールに!冬はお湯で割ったり、ホットミルクティーに入れるのもオススメです。
[材 料]
新生姜 100g
砂糖 100g
水 150ml
レモン汁 大さじ2
シナモン、カルダモン(お好みで)
[作り方]
① 新生姜はよく洗い、皮ごと薄くスライスする。
② 小鍋に①と砂糖を入れ、水分が出るまで30分程置く。
③ ②に水と香辛料を加え、弱火で30分煮る。火を止めてレモン汁を加え、粗熱が取れたら濾す。
「新生姜の佃煮」
辛味成分ジンゲロンを加熱すると殺菌作用のあるショウガオールに変化するので、暑い時期のお弁当やおにぎりの具にオススメです。
[材 料]
新生姜 120g
★醤油 大さじ1
★砂糖 大さじ2
★酒 大さじ1
★みりん 大さじ1
いりゴマ 適量
[作り方]
① 新生姜はよく洗い、皮ごと千切りにする。
② 鍋に①と★を入れ、中火にかけ、水分がなくなるまで煮る。
③ いりゴマをふる。
Profile
野菜ソムリエ プロ
藤岡いづみ
親子食育イベントの企画や食に関するセミナー、料理教室の講師、企業や公的機関とのコラボ企画など滋賀をフィールドに幅広く活躍中。