住まいスッキリ!整理収納のすすめ vol.17

収納場所に収まる量を目安にしましょう

片付けの講師をしていますが、質問で、ストックの適量を聞かれることがあります。

「これを切らしてしまったら大変」「念のため、もうひとつ買っておこう」とトイレットペーパーや調味料などのストックをどんどん買い込んでしまう方がいらっしゃいます。そのストックもあちこちに収納してしまうので、どこに何があるのか不明、正確なストック数がわからない。そうなると、さらに買ってしまうという悪循環に陥ってしまう場合もあります。

「いつか必ず使うものだから」といって、大量にストックを置いておくのも、部屋に物が溢れてしまう原因になります。一つの目安としては、安いからといって大量に日用品などを購入するのではなく、収納場所にストックできる量だけを購入するようにすると買いすぎが防げます。また、ストック場所を決めて、そこを確認することで、重複買いを防ぐこともできます。

 

今はコンビニもスーパーマーケットも近くにあります。もし夜にトイレットペーパーがきれても、翌朝には買いに行くことができます。近所のお店を我が家の冷蔵庫や倉庫だと考えるようにすると、過剰なストックを減らすこともできます。
近所にお店が無くて、ストックがきれたら困ってしまうという方もいらっしゃるかもしれません。地域によってはネットショッピングでも翌日配送が増えているので、多くをストックする必要はありません。どうしても不安な場合は今使っているモノ+1を定数にしてみてはいかがでしょうか。その+1を使い始めたらストックをひとつ買えばいいのです。

 

必要なものを必要な量だけもつ

安い時に買っておいて節約したい気持ちもわかります。以前の私はそうでした。けれど、洗剤や日用品などは、ストックが多いほど使い方が雑になるというデータもあるそうです。

 

そして何より、「買う」という行為は「お金をモノに変えている」ため、現金で持てる流動資産を減らしてしまっていることになります。ストックを何万円分も持つより、必要なものだけを買い、あとは別のことで自由に使えるお金として持つ方が自由度も高くなります。

 

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トータルで見た時にはストックは少ないほうが、
より丁寧に豊かに暮らせる気もしませんか?

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Profile

お片付けサービス M’s Arrangement 代表 子だくさん整理収納アドバイザー

岩城美穂さん

5人の子どもを育てながら整理収納アドバイザー1級を取得。セミナー講師や個別コンサルタントの実績多数。「幸せになれるお片づけ」をお伝えしています。

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