食卓からはじまる住まいの元気 「ウリ科の野菜」編

夏の代表的な食べ物にウリ科の野菜があります。漢字表記で「瓜」と書く野菜では、胡瓜(キュウリ)、西瓜(スイカ)、冬瓜(トウガン)、南瓜(カボチャ) 、苦瓜(ニガウリ)などが浮かびます。

キュウリに代表されるように水分をたっぷり含んでいるものが多く、ほてった身体を冷やしてくれます。中国ではよく汗をかく暑い時期には水分補給のために水を飲むよりもウリ科の野菜を食べるといいます。それは水分だけでなく、ミネラルも同時に摂取でき、体調を整えると考えられてきたからです。さらにウリ系野菜に含まれるビタミン類は夏の疲れを取り、免疫力を高めてくれるので夏バテ対策にもぴったりです。

甘みがあり、デザートとして食べることの多い、メロンやマクワウリも果物ではなく野菜に分類されます。夕張メロンのように果肉が赤いメロンはβカロテンもたっぷり含まれます。

また冬にも食べられるのは、名前からもわかるトウガン。夏に収穫されますが、丸のまま涼しい場所で保存すると冬までもつためその名が付いたと言われています。そして冬至に食べると風邪をひかないと言われるカボチャ。カロテンなどビタミン類が豊富なカボチャは冬場の貴重な栄養源です。

そんな種類も多いウリ科の野菜ですが、今回はズッキーニを使います。ズッキーニはキュウリのような形をしていますが、カボチャの仲間です。

 

カリウムやビタミンC、そして免疫力UPや代謝促進に不可欠なβカロテンが多く含まれます。βカロテンは脂溶性ビタミンのため、油と一緒に調理することでより吸収率が良くなります。そこでミントの爽やな香りとビネガーで暑い日でもさっぱりいただけるスカペーチェ(イタリア版南蛮漬け)をご紹介します。

ズッキーニ料理のレシピ

 

★ ★ ★ズッキーニのスカペーチェ ★ ★ ★

[材 料](2〜3人分)


ズッキーニ   2本


にんにく    1片


オリーブオイル   大さじ3


白ワインビネガー   大さじ2


塩   小さじ1


ミント   お好きなだけ


[作り方]


① ズッキーニは5mmの輪切りにして塩をふり10分置く。出てきた水分を拭き取る。


② にんにくは薄切りに、ミントはみじん切りにする。


③ フライパンにオイルを熱し、ズッキーニを両面こんがり焼き目がつくまで揚げ焼きにする。


④ ボウルにビネガーと②を入れ、③をオイルごと混ぜ合わせて冷蔵庫で2時間冷やす。

 

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ズッキーニの代わりに
カボチャやナスを揚げ焼きor素揚げし、
スカペーチェにしても美味しいですよ。

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Profile

野菜ソムリエ プロ

藤岡いづみ

親子食育イベントの企画や食に関するセミナー、料理教室の講師、企業や公的機関とのコラボ企画など滋賀をフィールドに幅広く活躍中。

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