食卓からはじまる住まいの元気 「春キャベツ」編
1年を通じていつでも手に入るキャベツ。収穫時期によって春キャベツ(春玉)・冬キャベツ(寒玉)・高原キャベツ(夏キャベツ)がありますが、春から初夏にかけて出回る春キャベツは、葉がやわらかくてみずみずしく、甘みも強いので生食がオススメです。
ふんわりと巻きの緩いもの。芯の切り口が小さめで葉脈が細めのものを選びましょう。
春キャベツについて
◉栄養素
ビタミンC や食物繊維が豊富、胃の粘膜などを守る ビタミン U (別名 キャベジン) 、強い抗がん作用のある イソチオシアネート を多く含みます。
◉健康や美容への効果
ビタミン U は、「抗潰瘍性ビタミン」と言われ、胸焼け、胃潰瘍の予防・改善に効果があります。また肝機能の向上、活性酸素を除去する働きもあります。豊富に含まれる ビタミンC は、強い抗酸化作用があり、免疫力を高め、美白作用、またコラーゲンを生成する上で不可欠です。
◉調理の豆知識
生食することで加熱に弱いビタミンCを逃さず、しっかり取ることができます。生の葉を1~2枚(100g)食べると一日のビタミンC の必要量の半分を摂取できるのでサラダや和え物、浅漬などがオススメ。
やわらかな春キャベツは、火の通りも早いので、さっと加熱してかさを減らしたっぷり食べることができます。その際は、電子レンジでの加熱が水を使わず、ビタミンC の流出が少なくてすみます。
特に芯や外葉にビタミンCが多く含まれるので捨てずにいただきたいです。
春キャベツのレシピ
★ ★ ★ 春キャベツのコールスロー ★ ★ ★
[材 料](2人分)
春キャベツ 1/4個
人参 1/3本
ハム 3枚
コーン 1/2缶(60g)
塩 小さじ1
マヨネーズ 大さじ2
酢 小さじ1/2
黒胡椒 少々
[作り方]
① キャベツを千切りに、人参は皮をむき、千切りにする。塩をふって混ぜ合わせて30分程置く。
② ハムは短冊切りにする。
③ ①の水気をしっかり絞り、ボウルに入れる。コーン、マヨネーズ、酢、②を入れてよく混ぜる。
④ 黒胡椒をふって味を整える。
★ ★ ★ 春キャベツの花シュウマイ ★ ★ ★
[材 料](2人分)
春キャベツ 2枚
鶏ひき肉 150g
塩 ひとつまみ
玉ねぎ 1/4個
人参 1/3本
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
片栗粉 少々
ポン酢、辛子 お好みで
[作り方]
① 春キャベツは千切りにし、塩をまぶしておく。しんなりしたら、冷水に取り水気を切る。
② 玉ねぎと人参はみじん切りにし、耐熱皿に入れてラップをし、レンジで3分加熱し、冷ましておく。
③ 鶏ひき肉に塩を入れ、白く粘りが出るまで混ぜ、酒、醤油、片栗粉、②を加えて混ぜる。
④ ③の具材を8等分にしてまるめる。①を周りにつける。
⑤ 蒸し器がなければ、フライパンに水(1カップ)を入れ、クッキングシートを敷き、その上に④を並べる。沸騰したら、中火にし、10分蒸す。お好みでポン酢、辛子をつける。
Profile
野菜ソムリエ プロ
藤岡いづみ
親子食育イベントの企画や食に関するセミナー、料理教室の講師、企業や公的機関とのコラボ企画など滋賀をフィールドに幅広く活躍中。